絶縁コーティングとは？

最近お客様から「ブスバー（銅バー）にコーティング処理って出来る？」「え！？コーティングも対応できるんだ？」というお声を多くいただいております。
当社では金属加工をはじめ、表面処理（めっき処理）絶縁コーティングまでを一貫して対応しておりますので、もちろんコーティング処理も可能です！
そこで今回はコーティングの種類や用途ついてご紹介させていただきます。

コーティングの目的

コーティング（塗装）とは、素材の表面を皮膜で覆うことにより、
防錆、防音、昇温、絶縁、緩衝効果、エッヂカバーなどさまざまなすぐれた機能性を持たせる技術です。
絶縁部品や電食防止、帯電の問題などにも使用され、一般的な塗装よりも厚い皮膜で覆い、
耐久性があるのが特徴です。

コーティングの種類と特性

当社で対応可能な樹脂素材のコーティングをご紹介します。

• ナイロン
母材との密着性が高く、低温衝撃性・耐磨耗性・耐薬品性・耐屈曲疲労性・防錆力などに優れており、自動車や家電、農業機器、生活資材などあらゆる分野で利用されています。また人体への悪影響が少なく、環境にも良い樹脂なことから食品機械や医療器具に採用されております。
耐候性：◎　密着力：◎　耐酸性：△　耐アルカリ性：◎　絶縁性：◯　耐摩耗性：◎

• ポリエチレン
耐薬品性、電気絶縁性などに特性があり、素材との密着性、耐候もよく、また、コスト面でも安価なため、自動車部品やめっき治具、フェンス、配管など各方面で多用されています。また防振性にも優れておりポンプなどの振動を吸収し治具を保護します。
耐候性：変性◎/一般△　密着力：変性◎/一般△　耐酸性：◯　耐アルカリ性：◎　絶縁性：◯　耐摩耗性：△

• ポリプロピレン
耐摩耗性、吸音性に優れ、バスバーや、金属同士のふれあう箇所のコーティングに適しています。
耐候性：◯　密着力：△　耐酸性：◎　耐アルカリ性：◎　絶縁性：◯　耐摩耗性：◯

• 塩化ビニール
柔軟性が高く絶縁性、耐薬品性にも優れていることから複雑な形状のバスバーや屈曲する部位などの絶縁部品をはじめ耐薬品層などに採用されております。またクッション性にも優れ公園遊具や保護キャップなど美観を目的とされる部位にも用いられます。
耐候性：◯　密着力：◎　耐酸性：◎　耐アルカリ性：◎　絶縁性：◯　耐摩耗性：◯

• エポキシ
金属への密着力に優れ、高い硬度と耐摩耗性を持ち、耐薬品性、電気絶縁性、耐水性にも優れているため、電気絶縁性を活かした電気製品や電子部品の絶縁素材として使用されるほか、屋外の長期間の耐腐食用途など幅広い分野で使用されております。
耐候性：△　密着力：◎　耐酸性：◎　耐アルカリ性：◎　絶縁性：◯　耐摩耗性：◎

コーティング加工事例

当社に良くご依頼があるナイロンコーティングと塩化ビニール（塩ビコーティング）の加工事例をご紹介します。

• ナイロンコーティング
銅バー（板厚ｔ15・幅50）にニッケルメッキ処理後、ナイロンコーティング加工をしております。

• 塩ビコーティング
銅バー（板厚ｔ10幅40）にニッケルメッキ処理後、塩ビコーティングをしています。
ナイロンコーティングに比べて艶がありますね。

当社で依頼しているコーティング協力会社はめっき協力会社と同様に信頼のおける品質と技術力を持っております。
独自のコーティング用治具を多種揃えることで生産性の向上とコスト削減を実現し小ロットから量産まで幅広く対応しております。

そして当社で__金属製品の加工⇒めっき処理⇒コーティング処理⇒検査__を一貫して行うことで、お客様にご満足いただける品質の安定的な製品提供に努めております。

ご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。